下腿三頭筋とは「ふくらはぎ」のこと。女性なら足をスラッとみせる重要パーツであり、男性なら見栄えを強調できるアクセントになるポイント。骨格筋の中でも最も場所とカタチが分かりやすくポピュラーな部位です。
でも、灯台元暗し!改めてふくらはぎ・下腿三頭筋の筋肉をチェックしてみましょう。9つの図解をザッザっとみるだけで貴方のふくらはぎ力がアップ!
1.下腿三頭筋とは「ふくらはぎ」のこと
下腿三頭筋は「ふくらはぎ」のことを意味します。
ふくらはぎの方が親しみやすい部位名ですよね。
漢字で書くと「脹脛」。
ふくらんだ(脹らんだ)・すね(脛)という語の組み合わせで例え無しのストレートな表現ですね。
「こむら」や「こぶら」と言った言い方も。
「こむら」は足がつる「こむら返り」で聞いたことがあるのではないでしょうか。
2.英語では「Triceps surae muscle」
英語ではTriceps surae muscleと記載されています。
トゥライセップス・スーライ、もしくはトライセプス・スーライとカタカナ表記されることも。
Triceps(トライセプス)は三つの頭を意味し、下腿三頭筋の「三頭筋」の部分。
surae(スーライ)が脛であり、単独だと「sura」と表現されます。
口語ですと、calf(カーフ)と言われます。
3.ふくらはぎは2つの筋肉から成る
下腿三頭筋・ふくらはぎは腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋という2つの筋肉で組織されています。
腓腹筋(ひふくきん)は、膝のちょっと上の部分からかかとまで伸びている筋肉、ヒラメ筋は、すねの部分の骨と足の骨をつないでいる筋肉です。そして、この2つを筋肉をかかとあたりでまとめて上げて足の骨と繋いでいるのが「アキレス腱」です。
腓腹筋(ひふくきん) ・・・ Gastrocnemius / ガストロクニーミアス
ヒラメ筋 ・・・ Soleus / ソリアス
アキレス腱 ・・・ Achilles tendon / アキレス テンドン
の3つがふくらはぎの主要メンバーになります。
4.スポーツで最も重要な筋肉
歩く・走るために重要な筋肉であり、カラダを支える・踏み出す、着地の衝撃を吸収するといった攻めと守りの要の役割をになっています。スポーツ選手にとっては特に重要な筋肉。普段の生活で意識しなくても筋肉をキープできる場所だけに、競技者は強化する意識が重要な部位ですね。
ちなみに・・・
一度ケガによる入院で1ヶ月のベット生活を過ごしたとき、ふくらはぎの筋肉がまったく無くなりました。
太ももあたり筋肉が残っているのに、ふくらはぎはペッタンコの平らな状態に。
ふくらはぎがないと、歩くことも立つ姿勢を維持することが出来ません。
5.ふくらはぎは第二の心臓
ふくらはぎには血液を心臓へ送り返す働きがあり、筋肉がよく動くと全身の血行がよくなります。
その役割と力強さから「第二の心臓」という表現がされる部位でもあります。
身体全体に重苦しいだるさを感じるときに歩くとスッキリするものです。
ふくらはぎの筋肉が動くことで、ポンプで押し出されるように血液の流れが改善されてカラダの調子が改善される作用といえます。
散歩して気分改善できる効用は「ふくらはぎ」のおかげですね。
6.足がつる!こむら返り!
ピキーン!と足がつる。こむら返りとも言われます。
筋肉の疲弊時に急激な力が加わったりすると起こります。
脱水状態になった場合にも発生しやすい事象。
7.ふくらはぎをキリリと細くする
ふくらはぎは、後姿のすらっとした印象を高めてくれます。
女性にとってふくらはぎは重要なファッションパーツのひとつ。
キリッとさせて細くみせたい場所。
ポイントは3つ
キリリとさせるために、しっかりと筋肉をつけること、
細くみせるためには、筋肥大させないこと
そして、むくみを取ること
8.ふくらはぎを太くさせないなら
ふくらはぎを太くさせないためには、筋肥大させないことです。
筋肥大は、筋肉にやや高めの負荷が30秒~2分続くような状況で発生します。
反対に、低い負荷で継続的に続けるような動作の場合、太くなりません。
そのいい例が、短距離走の選手は比較的ふくらはぎは太く、逆にマラソン選手は細いこと。
自転車で坂道を必死にこぐ、
無理したハイヒールを履き続ける
といった行動は、ふくらはぎに筋肥大にいい環境をつくっています。
軽い負荷が継続的にかかる運動は足を太くせず、マラソン選手のように筋肉が肥大せずに引き締められます。
9.むくみをとる
むくみの改善には、血流を改善するか、代謝を活性させるかの二つ。
外側から攻めるなら、ふくらはぎのマッサージ、水の排出を促す漢方の活用。
内側からの改善を促すなら、下半身を主にした筋トレです。
筋トレは1セットだけで十分。身体を活気づけるのが目的。
4種目、スクワット・カーフレイズ(つま先伸ばし、かかと下げ)・腕立て・腹筋をこなします。
むくみがひどい朝にやると、1時間後ぐらい効果が見えはじめます。
体質によって差がありますから、むくみに悩んでいる方は一度お試しを。
ふくらはぎは鍛えると美しい
スラッとした印象をより高めてくれる。美しい足。
鍛えまくるとこうなる
なにか入ってますかー。誰かいますかー。
トントン叩きたくなるふくろはぎ。でも、恐すぎてできない。
最後にわかりやすい一枚
この写真は分かりやすい。撮影者の工夫にありがとうを伝えたい。
鍛えることを忘れやすい部位
普段の日常生活で常に刺激を与えられる部位ですから、筋肉がキープされやすいですね。
反面、鍛えることを忘れがちでもあります。
特に走力を求められるスポーツ選手はケアしたい部位です。
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