大腿四頭筋はふともものこと。4種類の筋肉から成り立っている日常生活はもとよりスポーツにおいて大切な筋肉。大きな筋肉ですから筋トレでダイエットをする人なら外せない鍛えるべき部位です。
大腿四頭筋は分かっていそうで、実はよくポジションが分からない筋肉でもないでしょうか。一気に大腿四頭筋の図解を見れば、素早く再復習ができますのでサッとご確認をどうぞ!

15秒ネット漫画サイト IKECO

 

1.英語では「クワドリセプス・フェモリス」

英語では「quadriceps femoris」
カタカナ読みすると「クワドリセプス・フェモリス」

ラテン名・musculus quadriceps femoris
英名・quadriceps femoris muscles

quadriceps femorisと表記されている部分にご注目を!
クリスチャーノ・ロナウドの大腿四頭筋はすごい、特に真ん中の大腿直筋が丸見え

 

2.大腿四頭筋はふともものこと

大腿骨に繋がる筋肉を大腿筋といい、4種類の筋肉からなっています。
4つの頭(筋肉の起点)に分けれている大腿筋の筋肉の総称で、大腿四頭筋の内訳は大腿直筋(rectus femoris)、外側広筋(vastus lateralis)、内側広筋(vastus intermedius)、中間広筋(vastus medialis)になります。
4つ筋肉のうち大腿直筋は骨盤から始まっており、他の3つの筋肉は大腿骨から始まっています。
骨盤と大腿骨といった体軸の安定基盤・姿勢の基盤となっている骨と連携する筋肉ですから、歩行・走行・立ち姿のキープといった日常生活の活動に大きな影響を及ぼします。

 

3.最も強くて大きい筋肉

全身の筋肉の中でも最も強くて大きい筋肉です。
大きな筋肉は代謝が大きいですから、筋トレダイエットを行うなら大腿四頭筋の強化メニューは外せません
重い重量を持つ、瞬発力のある早い動きをするといった、莫大なパワーとスピードを秘めているポテンシャルの高い筋肉でもあります。

 

4.大腿直筋

大腿四頭筋の4種類の筋肉のひとつで、最も強い力を持つのが「大腿直筋」。
上図の赤い部分が大腿直筋(Rectus Femoris)
股関節から膝関節までまたぐ長くて太い筋肉で、股関節が伸びた状態で最も強い力を発揮します。
走る時やジャンプの時にも良く使われ、方向を切り替える、動きを止めるといった停止とスタートをコントロールし、座っている状態から立ち上がるときにも働いています。
スポーツにおけるステップをきって相手を振り切る力は重要ですが、大腿直筋はそのステップ力の源になりますから、力とスピードと機動性の3点をよく鍛えておきたい部位です。

 

5.中間広筋

中間に位置して膝関節の伸展を担います。

 

15秒ネット漫画サイト IKECO

 

6.内側広筋

膝に近い部分の筋繊維の向きが内側に向かっている斜線錐が膝蓋骨の安定が保っています。
長く歩いて疲労がたまると膝が笑う・膝が抜けそう等といった表現がありますが、この部位の疲労が原因です。
上図ですと、青色の筋肉が内側広筋。

 

7.外側広筋

太腿の真横から後ろ側にまで広がっており、太くて長いのが特徴。

 

8.膝を伸ばす力

「膝のバネ」としての筋力を生み出す筋肉であり、膝を伸ばす力の源です。

 

9.太ももを持ち上げる

太ももを持ち上げる動きの源。連動して股関節を動かします。

 

10.膝と骨盤をつなぐ

大腿四頭筋は骨盤から膝を結んでいる筋肉であり、骨盤と膝に大きな影響を及ぼしています。
膝がまっすぐに伸ばせなくなると、骨盤力が低下し、猫背・腰痛の原因へと繋がっていきます。
ヒザを真っ直ぐにピンと伸ばせるか、チェックしておきたいところ。

 

11.年と共に衰えやすい

筋肉は20歳をピークに年々1%減少すると言われています。
中でも重量に逆らう力を発揮する部位は衰えが大きく、その代表が大腿四頭筋。
自分のふとももの筋肉を意識して触ってみますと、脂肪だけが厚くて筋肉がげっそりなくなっていることも。
大腿四頭筋が減ると活動レベルが落ちて、さらに基礎代謝も落ちるというカロリー消費が少なくなる要因がダブルで襲ってきます。実は大腿四頭筋の目減りはメタボの大きな要因ではないでしょうか

 

12.サッカーで大活躍

跳躍系の種目では最重要視される筋肉であり、特にボールを蹴るような動作では有用に働きます。
サッカー選手の大腿四頭筋の発達は素晴らしく、もう骨じゃないの?と思えるぐらいの硬さと弾力性をもっているもの。
鍛えると爆発的なエネルギーを発揮する恐ろしい筋肉です。

 

13.ハムストリングスと体幹筋がセット

大腿四頭筋は単独で鍛えることをオススメしません。
筋肉の力が強いだけに、他の協調・拮抗する筋肉も鍛えなければ、膝や腰痛を誘発することになります。

特に重要なのがふとももの裏である「ハムストリングス」と骨盤まわり支える「体幹の筋肉」をセットで鍛えることです。カラダの軸の安定性と爆発力の発揮と停止ができるようなり、俊敏な動きが可能に!

 

ここまで膨らむの・・・ふとももに注目

ふとももってココまで成長できるんだ、人間ってすごいな。と思える一枚・・・

最後に・・・
大腿四頭筋を鍛える筋トレのメニューでオススメなのは4つ。
スクワット・レッグエクステンション・レッグプレスマシン・レッグプレス
特にスクワットは膝を曲げずに股関節を曲げるやり方に注意することで、大腿四頭筋とともに協調関係にあるハムストリングスをも鍛えることができます。
走行系のスポーツでは、様々な角度への爆発的なスタート力の養成とストップ力の養成が必要になりますので、重量を使った筋トレと合わせてファンクショナルトレーニングの取入れをオススメします。

大腿四頭筋をピクピクさせませう!