糖尿病が分かると糖質制限とダイエットが分かる

糖尿病の知識はダイエットを成功させる重要な知識になります。話題である糖質制限という食事はそもそも糖尿病の対策だったから。糖尿病・血糖値・ダイエットは切っても切り離せない重要な相関関係のあるキーワードですから、それぞれ点で理解せずに線で納得できるよう頭の整理ができれば、ダイエットに対する知性が飛躍的に磨かれるでしょう。

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糖質制限のおさらい

糖質制限は低炭水化物ダイエットと呼ばれ、炭水化物はに糖質と食物繊維の2種類あり、このうち糖質を減らすのが糖質制限食。食物繊維は便通を良くし太る要因にはならないので摂取すべき要素。糖質が多い食品には、お米・パン・ラーメン・パスタ・うどん・そばなど従来の主食となる食べ物が多くあります。糖質を減らすことでエネルギー源が糖質の分解によってできるブドウ糖から、体に蓄えられていた脂肪に切り替わるため、ダイエットにつながりやすいのです。

エネルギー源が変わる

糖質を摂ると太るメカニズム

糖質を摂ると太るのはなぜか、それは糖質はブトウ糖となって血液に溶け出し血糖値を上昇させて、ある一定以上の血糖値レベルを超えると血液中に含まれているブドウ糖が脂肪へ変化するため。血糖値の上昇が糖質を脂肪に変えることに繋がり、糖質の過剰摂取が太る原因になります。

糖質の摂りすぎは一挙に脂肪をつくる

「炭水化物」以外の三大栄養素である「たんぱく質」や「脂肪」は消化が遅く血糖値を急激に上昇させる主要因にはなりません。

 

糖尿病とは何か

この一連の太るメカニズムを解明した研究ソースは糖尿病の対策から生まれたもの。特に広める第一人者の役割を果たしたのが糖質制限で有名な江部先生です。

この江部先生は糖尿病患者の病院を経営されており、ご自身も糖尿病。糖尿病対策に悪戦苦闘する中で、見つけたのが糖質制限が血糖値の上昇を抑えるという事実でした。そして患者さんへ糖質制限食を試みると血糖値が安定し、さらに副次的な効果として肥満体の人が急激に体重を落とすダイエット効果を目の当りにしたのでした。

インパクトが強くて誰もが興味が覚える「ダイエット効果」という切り口が先行して急激に糖質制限は広まり、効果が出る人が次から次に現れるというブームのスパイラルが続いて、糖質制限は認知を得たのです。

しかし振り返ると糖質制限食は糖尿病の治療のための方法です。
では糖尿病とはどんな病気なのでしょうか
糖質制限がなぜ糖尿病に効くのか?という切り口で見てみるとダイエットの秘訣が見えてきます。

糖尿病は血糖値を下げる働きがある体内の分泌液である「インスリン」が出なかったり効き目が薄れる病気です。インスリンが効かなるとどうなるか、血糖値は上昇を続けて通常の人の何倍もの値を示すようになります。

血糖値が高い状態というのは、水に砂糖を混ぜた様子を想像すると分かりやすいでしょう。

砂糖を含んだ水はドロドロと粘り気のある水質に変わります。
アイスが解けてダラダラと滴り落ちる滴、飴を落としてしまった机、溶けかかったスイーツなどなど、糖が水に溶けた状態は粘着度が高くネバネバとドロドロとしています。

血糖が高いとまさにネバネバの状態へ突き進んでいるのと同じ。
血液がドロドロ・ネバネバになるとどうなるか。血の巡りが急激に悪くなるのです。

血液自体の巡りがゆっくりと遅くなり、さらに細い血管に血液が循環しにくくなったり、足の先や指の先など末端に新鮮な血液が回りにくくなります。

糖尿病が悪化すると足のケガの治癒せずに壊疽を起こして足を切断する必要に迫られたり、目の血管は細いためにドロドロの血液では循環できずに目が失明する等、血液が循環しにくい部位からどんどん機能が失われていきます。

糖尿病は血液をドロドロと粘着質に変えて、血液循環を悪化をさせて全身を栄養不足と代謝不全に陥れてしまう怖い病気なのです。

インスリンとは何か

ドロドロとした血液をサラサラにするのが血糖値を下げるということ。
急激な血糖値の上昇に対応してくれるのがインスリンです。

インスリンは体から分泌される液体でそれ自体が血糖値を下げるのではなく、体の各部位に対して血糖値を下げるよう働きかける興奮剤のようなもの。いわゆるホルモンです。体の各部位にとってインスリンという液体は血糖値を下げるという指令そのものです。

糖尿病の重度が進むと、インスリンが効かなくなるか、インスリンがあまり分泌されなくなります。
「糖尿病の人はインスリンが効かなくなる」という表現は、インスリンが分泌されても体が命令に従わない・命令に反応しなくなるという現象。あまりにも命令を頻発し過ぎて受ける側が重要な問題だと認識しなくなったという受容力の低下です。また「インスリンが少なくなる」という表現は分泌そのものが少なくなったという状態であり、血糖値の下降を指示する力が失われたことを意味します。

糖尿病の人はインスリンの代わりに食後に薬を飲みますが、この薬はインスリンと同じ作用で血糖値を下げる効果があり、血液のドロドロ化を止めるために服用します。

 

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痩せの大食いが危険な理由

糖質を大量に摂った後に血糖が上昇することでインスリンは血糖を脂肪にすべく出番が回ってきますが、インスリンの力が弱いカラダではどうなるでしょうか。

インスリンが正常な人と異常がある人が糖質を大量に摂取した比較図をご覧ください。

インスリンが正常 血糖中のブドウ糖が脂肪へ変化 太る(血糖値は正常)
インスリンが働かない 血糖値が異常に上昇したまま 太らない(血糖値は異常)

痩せの大食いが危険と言われる所以はここにあります。

糖質を大量に摂取して太るのは、正常なカラダの働きの結果。

しかし大食いなのに全然太らない人は、インスリンが作用せずに血糖値の異常な跳ね上がりに気づけません。インスリンが出ない・効かないために、糖質の脂肪変換命令が出されず脂肪は増えず太りません。結果、太らないから体に悪いと全然思わない。太らないから大丈夫と大食を続けてしまう。さらに悪いことに…通常の健診での血糖値の測定タイミングはたいてい食後ではないため、食後の血糖値が異常さが発見されにくくなります。このため、かなり重度になってから突然の糖尿病を宣告されることに。痩せの大食いタイプの人は唐突に、元に戻れない重度な糖尿病であることに気づかされるのです

糖尿病は一度発症すると一生治らない病気というのが更に怖いところ。
かぜのように分かりやすく短期間で症状変化する病気ではなく、自覚症状がなく誰かに指摘されて発覚する病気であり、徐々に進行する怖い野郎なのです。

インスリンが悪いのではなく、血糖を上げる食事方法こそ悪い

重度の糖尿病になると今まで太っていた人が一気に痩せこけてしまいます。これは食事制限のせいでもありますが、主因は脂肪をつくるインスリンの働きが皆無になるから。

インスリンは肥満ホルモンと呼ばれます。しかしインスリンを悪玉のようにあげつらうべき存在ではなく、体の血糖値を下げるべく戦う血液の防御者。血糖を上げる食事方法こそ悪いと言え、インスリンを多く出させない食事方法を確立すべきです。

不思議なことに血糖値の上昇に対して人の体は防御装置がインスリンしかありません。飢餓に対しては幾重にも回避する仕掛けが人体には備わっているのですが、飽食の影響である血糖値上昇には手立てが一つしかない。体はもっと有能なんじゃないのと不思議になります。

この血糖値上昇に対する防御の薄さに対して江部氏は非常に面白い洞察を提言しています。こんな趣旨でした。

飽食の時代は人類の歴史では短いために
飽食の証である血糖値の上昇に対して
体が発達していないのではないだろうか

なるほどインスリンの能力はまだ鍛えられていない。

あくまでもインスリンは体にとっては緊急用であり、
インスリンを働かせすぎないことが肝要。

家系に糖尿病の方がいる人、30歳を過ぎた人は、
糖質の扱いとインスリンの働かせ具合を調整していくべきでしょう。

カロリー制限ではダイエットできない

つい最近まで糖尿病の対策も「カロリー制限食」でした。やや糖質が認められたのはつい最近であり、まだ認めていない病院も多々あります。もっと言えば、まだ糖尿病学会は糖質制限食を認めていません。

しかし部外者ですから言えますが
なんとおバカな話でしょうね。
目の前に糖尿病の患者さんがいながら、糖尿病食といってご飯を一杯食べさせているのです。
ごはん一杯は糖尿病患者の血糖値を異常値レベルに引き上げるのに十分な量
恐ろしや

実際、糖質制限食をするなら糖尿病レシピが一番いいだろうと考えで
糖尿病のレシピ本を購入したり、3年以内の古本を買いあさりましたが、
分かったことは糖尿病レシピが使えないこと。

糖質が豊富なレシピがいっぱい!
ダイエットにさえ全然使えない
単なるカロリー制限のレシピばかり

それも名だたる医療大学の先生が監修しているのに残念。。

しかし彼らを責めることはできません。
糖質制限はあまりにも既存の常識とかけ離れているのでしょう。

ダイエットも同じです。
カロリー制限が主流の方法ですが、カロリー制限の考えだけでは痩せられません。
なぜなら着眼点が足りないから。

カロリーを見るのではなく糖質量を見なければいけません。
その最たる例が、カロリーの多いステーキ一枚より、ごはん1杯の方が太るという事実。

 

糖質制限を異常に反対する人がいるのを知っておこう

糖質制限を行う上で注意しなければいけないことがあります。

それは2点。

ひとつは1食につき20グラムは糖質を摂るべきこと。
1日にすると60グラムになります。

これは江部先生が目安にしている糖尿病患者さんへの目安レベルですから、一般なら十分でしょう。

このグラム数は普通に食事しているとほぼ摂ってしまう量です。
糖質はどんな食材にもほぼ含まれていますから、
減らす工夫で手一杯で20グラムは摂らなきゃと
糖質を増やすよう知恵を絞る必要はあまりないでしょう。

もう1点は、糖質制限食を過激に反対する人たちがいること。

彼らの反対する姿勢には異常さを感じます。反対者だと思ったら真っ向から戦わずに、糖質やダイエットの話をしないことをオススメします。脳は糖質しか栄養にできないから危ないとか、アメリカの第一人者はエセだったとか、言い始めたらその人のダイエット話は効く必要がありません。

全員ではありませんが、特に多いのが以下

・栄養関係の医師・栄養師
・メディアご用達のトレーナー
・健康系の雑誌関係者

糖質は世の中に溢れている基幹産業であり、多くの人を養うには糖質はかかせません。だからこそ、ステークスホルダーが多くいますし、過度になってしまう理由も分かる気がします。

糖質制限をするなら雑誌や本よりもまずは身近な実体験者に話を聞いてみるといいでしょう。ダイエットに成功している人なら糖質制限食の要点を何かしら取り入れているものです。そして自分で調べて要点と罠を理解すれば自分にあったやり方が確立できます。

もしあなたの周りに糖質理解者がいたらそれはラッキーな巡り合わせ!
食事レシピの話には花が咲くコト間違いなし!