体脂肪率と体型から男女別の太り方と痩せ方を検証、結果から見えてきた痩せる順番と肥満のシグナルを見つける方法を解説します。

男性の太り方・痩せ方

男性の太り方は、お腹のおへそを中心に膨れ上がる丸いリンゴ型。大きな丸いボールがお腹に入っているような太り方に。さらに肥満が進むと、ふとももと顔のアゴラインにお肉がつきはじめ、超大型巨人へ変身してしまいます。日本では超大型巨人タイプは珍しく、丸いリンゴ型レベルが多いですね。体脂肪率でいうと25%~35%で隠れ肥満・小太りと言われる段階が最も多い。

男性は内臓脂肪を蓄える・リンゴ型

男性がリンゴ型になりやすい理由は内臓に脂肪がつきやすいから。
内臓脂肪と呼ばれ、小腸などのヒダや各内臓の周りに脂肪が増殖します。
脂肪によって内臓部全体が大きくなり前方へせり出すように出てしまうためにポッコリとリンゴ型になるのです。

男性は腹から痩せる・内臓脂肪は一番最初に燃焼される

男性の痩せ方は、お腹まわりの減少からはじまります。内臓脂肪は優先的に使われやすい脂肪であるため、一番最初に燃焼されやすい。

ビフォーアフターの写真をみていると、お臍から空気が抜けるように体が萎んでいくのが分かるでしょう。

 

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女性の太り方・痩せ方

女性の太り方は男性のように内臓脂肪は溜め込まれず、内臓とお腹の皮膚の間に皮下脂肪がつきます。
ウエストまわりに脂肪が溜まってずっしりとお尻まで垂れ下がるため、下半身がふっくらしている洋なし型の体系に。

女性の皮下脂肪が溜まる・洋ナシ型

エストロゲンという女性特有のホルモンが皮下脂肪をためるよう体に指示を出すため、女性は皮下脂肪がつきやすいのです。

女性はウエストから痩せる

女性の痩せ方は、ウエストラインからはじまります。ウエストがだんだんと引き締まるように、腰回りの皮下脂肪が消えていきます。特徴的なのが痩せはじめる初期段階では、ふとももや腕まわりの筋肉はほとんど落ちていないこと。

 

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肥満のシグナルを受け止めるタイミング

まず近場の脂肪を使い、徐々に遠くの脂肪に移行

体脂肪率と体型を照らし合わせて痩せるプロセスを見ると、
白い脂肪の層が薄くなることで痩せること、
筋肉の量はそんなに変わらないこと、
さらに男は腹から・女性はウエストから痩せていくのが分かってきます。

男性なら臍・女性なら丹田を中心に近場の脂肪から使われていき、徐々に遠くの脂肪を使用するという脂肪燃焼の順番が見えてきます。

腹の次はふともも、ふとももの次は二の腕。
それから上半身に移行して腕が痩せて、最後に顔に波及する。

この流れが痩せる順番であり、かつ、太る順番でもあります。
太る時はお臍から脂肪をポンプのように送り込まれ、
痩せる時もお臍から脂肪がブチューっと出ていく、
そんなイメージが順番を理解するポイント。

 

ズボンが履けなくなった時が分かれ目

男性の太り方はお臍から脂肪を注入したように腹が膨らみはじめ、段々と周りに脂肪が波及していきます。女性はお臍のちょっとあたりの丹田を中心に膨らみはじめて、男性に比べて太る中心がやや下側。

男性はお臍、女性は丹田を中心に脂肪がつきます。

そこから肥満が進行する部位は同じで、まずふとももが膨らみ、
そして二の腕と顔の目元から下が同時に膨張しはじめるという順番。

腹・ウエスト → ふともも → 二の腕 → 顔

もし以前のズボンサイズが履けなくなったとしたら、それは急激な肥満の予兆です。
腹回りが太りはじめた場合ならベルトで調整できるので、せっかくの予兆は簡単に流されてしまいますが、ズボンが履けなくなるとコトはちょっと重大に。この時に次のズボンを買うか、痩せて今のズボンをはき続けるよう努力するか、分かれ目なのでしょう。

今のズボンが履けなくなったら、肥満のシグナルと受け止めて服を買い足さないこと。

 

太ったね!と言われたら

太ったなぁっと人に言われるときは「顔」の太り具合で判断された結果。
お腹やふともも・腕は服で覆い隠されてなかなか外から判断できません。

特にフォーマルなスーツやコート・ジャケットは体型をシャープに見せる効果があるため、他者による肥満の発覚を遅らせます。

他者が見て分かるほど太ったなら、顔まで肥満が波及したというかなり手遅れなタイミングです。なぜなら太る順番は「腹・ウエスト → ふともも → 二の腕 → 顔」という図式が示すように顔のパーツは後半組。顔が太ったと分かったなら、脂肪へ大ナタを振るわなければなりません。

洋ナシとリンゴ

他者と自分では肥満度の認識にズレがあるもの。
肥満に対する自己採点は甘い傾向になりがちですから、顔まで波及する前に、ズボンが入らなくなったら手を打つことが肝要です。